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新年のご挨拶

[2009-01-05]

新年にあたって

(財)日本英語検定協会 会長 羽鳥 博愛

  私がアメリカへ初めて行ったのは1964年から1965年にかけてであるから、40年も前のことになる。当時日本では、アイスクリームはバニラとチョコ レートぐらいしかなかったから、アメリカにはいろんな種類があることに驚いたものである。今は日本にもサーティワンアイスクリームなどがあっていろんなア イスクリームが食べられるから、今の人は種類の多さには驚かないだろう。私の頃は1ドルの円換算は360円であった。今の若い人たちには想像もできないこ とだと思う。とにかく時代は変わった。
しかし、日本の英語教育はどうだろう。関係者は相変わらず進歩していないと嘆いている。最新のデータは調べる余裕がなかったが、日本人の英語力はアジア では下から2番目などという話を聞いたことがある。こんなことではだめだと、文部科学省は数年前に「英語が使える日本人の育成」という方針を立て、英語教 育に取り組んできた。
アメリカではいろいろ驚きの連続であったが、私がホッとしたのは授業で先生の言うことがわかるということであった。というのは、昔留学した人たちの話に よると、授業で英語がわかるようになるのには3か月ぐらいかかるといわれていたからである。私はアメリカへ行く前にテープを使った授業を受けていて、英語 を聞くことに慣れていたからであろう。当時、日本での英語の授業でテープを使っているところは少なかったから、私は恵まれていたと言えよう。
その後、日本で「留学したいので私の英語で大丈夫かどうか会話をしてくれ」と頼まれたとき、その人の英語がうまいので、どうやって勉強したのかを聞くと、その人の答えは「ラジオを聞いて勉強しただけです」というのであった。
こんな経験から感じるのは、英語の力は本人がやる気になってやればかなりつけられるということである。理想的には、いろいろな制度や教材がととのってい て、先生もそのつもりで教えてくれるのが望ましいのだが、不平ばかり言っていても仕方がない。やる気になって手に入る物を使ってできるだけのことをやる心 構えが大切である。
何でも、ほめられるとやる気になることはだれでも経験している。英検をそんな意味で活用してもらうと良いと思う。英検は今やイギリスの Cambridge大学のテスト部門と提携して研究しているし、英検2級以上の力があると英語能力試験を免除してくれるアメリカの大学は300以上になっ ている。また最近では、英国の移民・入国管理制度での英語力判定基準で、英検3級以上が採用された。英検を受けて自分の力を知り、さらに進んだ勉強に励ん でくれることを私は会長として願っている。

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